1955年、長野県生まれ。
中央大学法学部卒。法政大学大学院博士後期課程修了(政治学博士)。専門社会調査士。
埼玉大学経済学部助教授、同教授などを経て、2010年埼玉大学社会調査研究センターを創設し、センター長に就任。
同センターでは、研究機関誌『政策と調査』を年2回刊行するとともに、世論・選挙調査研究大会を毎年開催した。
2020年4月には、埼玉大学発のベンチャー企業として(株)社会調査研究センターを設立し代表取締役社長に就任。
2021年4月から埼玉大学名誉教授。
主な単著書は、『世論調査と政党支持―戦後政党支持構造史―』(法政大学出版局)、『政治意識図説―「政党支持世代」の退場―』(中公新書)『世論調査のゆくえ』(中央公論新社)など。その他、主要な論文等は60数本におよぶ。
日本人の政治意識や世論調査研究の第一人者として、日本記者クラブにおける講演(会見)も13回を数える。
学術研究活動に加えて、総務省、内閣府、警察庁などの有識者会議や研究会に参画、埼玉県、さいたま市などの調査会等の会長も務めた。
これらの業績により、さいたま市市政功労賞(2008年)の受賞をはじめとして、2018年11月には平成最後の園遊会にも招待された。
現在兼務する主な社会的役割は、総務省主権者教育アドバイザー、(公財)明るい選挙推進協会理事、(公財)日本世論調査協会評議員、さいたま市明るい選挙推進協議会会長など。
代表の紹介
若いエンジニアの力
調査研究部 エンジニア
滝田 蒼馬
(埼玉大学 工学部情報システム工学科卒)
2021年4月入社
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1.今担当している業務の内容は?
調査結果を集計するプログラムの運用を中心に行っています。
これはdサーベイの集計のため社内用に開発したプログラムで、開発には当時1年目だった私も大きく携わりました。
随時、このプログラムの改修・機能追加や、他の調査業務に向けたコーディングなども行います。
2.仕事に取り組む際、心掛けていることは?
集計結果にミスは許されません。ですので、事前に用意したダミーデータを正しく集計できるかの確認は欠かせません。
また、たとえ調査が多く立て込むような状況でも、ヒューマンエラーの防止に努める義務があります。
そのため、間違いなく処理できる場面ではコンピュータの処理を積極的に活用しつつ、着実に業務を進めるようにしています。
3.調査の面白さ、醍醐味は?
社会調査の目的そのものと重なる気もしますが……立場や思想の似た人々がトピックや情勢次第で見せる思考の傾向を、数字が客観的な形で示唆してくれることです。
「人間の本性」と言うほど壮大なものは分からないにせよ、事実として、その数字は人間社会の一面を垣間見せてくれます。
それを、マスメディアの報道やSNS上の書き込みの一部を主観的にボンヤリ眺めるだけで理解した気になるのは、傲慢だと思っています。
調査の一端を担い、主観と客観両方の視点を獲得することで、真に人間社会に対する理解が深まると考えています。
4.この先挑戦したいことは?
現在集計の過程で出している数字は、実数や割合という表面的なものにとどまっていますが、より深い意味をもつ数字で分析できるよう、ステップアップしていきたいです。
そして最終的には、社会調査の研究に深く関わり、業界内のみならず一般からも広く信用されるような調査の在り方を見出すことができるようになりたいと考えています。
インターン学生
Yさん
(埼玉大学 経済学部在籍)
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1. 世論調査や選挙調査に対するイメージは?
世論調査は、内閣や政策に国民のどのくらいの賛否があるか測るものというイメージで、あまり注目して見たことはありませんでした。
SSRCでは毎月定例の世論調査を行っているとのことで頻度の高さに驚きました。一般の世論調査でも回答する際のバイアスを回避するために聞き方や選択肢を工夫していることを知り、とても興味深かったです。
2. 調査の実務を体験してみた感想は?
調査の規模の大きさにワクワク感を感じたと同時に、自分たちが集計した結果が報道に使用されたり人の意思決定に関わったりすることになるため、正確さを担保する責任の重大さを感じました。
また、前回の調査では「2023年を代表する人は誰か」という質問の回答を集計する作業をしました。
選択式ではない自由回答の質問を集計する際にどうやったら効率的にできるのかを考えるのが楽しかったです。
このような質問形式では回答者によって表記のゆらぎがどうしても起こってしまいます。
ゆらぎをどのように処理するかに関して、共通した基準を話しあう必要があることが面白いと感じました。
3. 将来どんな仕事をしてみたいか
専門性を持ちながらも、様々な物事に触れることができる仕事に就きたいと考えています。
将来は海外でも仕事をしてみたいです。
どのような分野でも統計やデータの扱い方に関する知識は役に立つと思うので、
今の貴重な学びをこれからのキャリアでも活かしていきたいです。
インターン学生
Hさん
(埼玉大学 理学部数学科在籍)
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1. 世論調査や選挙調査に対するイメージは?
社会調査研究センターで学ぶ前は世論調査はアンケートのようなものというイメージでした。
しかし、SSRCで世論調査について学んでいくうちに、質問の設計から回答の集計までの様々なところでいかに世論を再現するかということに気を配っていると知り、世論調査は世間を映す鏡というイメージに変わっていきました。
2. 調査の実務を体験してみた感想は?
調査では「今年最も印象に残った人は誰か?」という自由回答の質問の調査結果を集計しました。
自由回答の場合、選択回答と違い、表記のずれやニュアンスの違いなどがあるため、集計するのが難しいと感じました。
また、集計した人によって回答のカテゴライズの仕方が異なり、その結果、集計結果が微妙に異なるということを実際に経験し、世論調査の奥深さを知り、より興味が湧きました。
3. 将来どんな仕事をしてみたいか?
もともと統計の分野には興味があったため、大学や社会調査研究センターで学んだ統計に関する知識が役に立つ仕事につきたいと考えています。