2021年1月16日実施 世論調査結果(自由記述回答)

新型コロナウイルスへの政府対応に関する自由記述回答のまとめ
 

 社会調査研究センターと毎日新聞が1月16日に実施した全国世論調査では、携帯SMS調査の回答者711人を対象に「新型コロナウイルス感染に関する政府の対応について、あなたのご意見を自由にお書きください」と尋ねた。
 何らかの回答を書き込んだのは517人。「遅すぎる」「後手後手」など政府や政党・政治家に対する怒り・いら立ちを記した回答が大半を占め、その中にはGoToトラベル事業が感染を拡大させたとの批判や、菅義偉首相のメッセージが伝わってこないことへの不満も目立った。ロックダウン(都市封鎖)のような強い規制や再度の現金給付を求めるなど、政府の対策に注文をつける意見も多かった。  
 気になったのは、新型コロナウイルス感染症を「ただの風邪」「インフルエンザと同じ」と見なして、マスメディアの報道を「騒ぎすぎ」「あおりすぎ」と批判する意見が一定数ある傾向が昨年来、続いていることだ。こうした意見の多くが政府対応の擁護や政権支持と重なっていることをどう考えるか。インフルエンザのようにワクチンと特効薬が普及するまではお互いの命を守るために徹底した感染対策が必要なのだというコンセンサス(国民合意)の形成に政府・政権が失敗した結果とみることもできそうだ。  
 寄せられた多様なご意見を便宜的に<①怒り・いら立ち><②注文><③その他>に分類し、回答者の承諾を得たものについて全文を紹介する。  
 誤字・脱字も原文のままとした。個人の特定につながる情報が含まれると判断した場合、または公序良俗に著しく反したり、明らかな事実誤認・誹謗中傷・フェイクニュースを流布したりする恐れがあると判断した場合は掲載を見送った。政府や政党・政治家、メディアに対する批判はそのまま掲載した。  
 調査は、社会調査研究センターと毎日新聞が1月16日、18歳以上を対象に携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方法を主体として実施した。コンピューターで無作為に数字を組み合わせた携帯電話と固定電話の番号に自動音声応答(オートコール)で電話するRDS法で対象者を抽出。携帯電話の場合は、調査を承諾した人にSMSで回答画面へのリンク情報を送付。固定電話の場合は、自動音声の質問にプッシュ番号で回答してもらった。目標サンプル数を携帯700件・固定300件に設定し、携帯711件・固定368件の有効回答を得た。

調査結果こちら

 

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2021年01月20日 09:00
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